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なかブログ

日々の何気ないできごと,感じたことなどを徒然とつづっていきます。

改善をアピールすることの是非

◇久しぶりに……

前職の塾のブログを見てみたら,
ライバル塾のブログの内容にかみついていた。
私が在籍していた頃からそんな感じだったけど,
お互いに意識しすぎだし,
ブログの使い方ってそういうもんじゃないだろうと
いつも思っていた。

それはそれとして,
今回やりあっていた内容に関しては
ちょっと気になるところがあったので取り上げてみる。

それは「改善点はアピールすべきか否か」という点である。

◇「改善しました」というアピール

先に登場したライバル塾は
4月から少人数クラスを導入して
授業料も値下げして生徒も増えている様子。
そういった状況をブログでお知らせしつつ
「改善した甲斐があった」
「これからも改善していきます」
とアピールしている。

それに対して私が勤めていた塾はブログで
「この業界は改善・改良は当たり前なのだから
いちいち喧伝するのは憚られる」
と噛みついているのだ。

どちらの言い分も間違ってない気がするけど,
「改善しました」アピールは何が問題なのだろうか。

◇「改善」に気づいてもらうためには前提がある

確かに日常生活における人間関係では
「努力してる」「自己研鑽してる」アピールは
煙たがられるだろうし,ちょっと恥ずかしい行為かもしれない。
けれど,そういったアピールなしに
その人の努力や改善に気づいてもらえるというのは
その人に注目している人がいる場合に限られるのではないだろうか。
その人をどうとも思ってない周囲にとっては
その人がどれだけ自分磨きをしたとしても関心を持たないのだから。

翻って,商売やサービスにおいても,
「改善された」「改良された」という事実を
自分からアピールすることなく気づいてもらうためには,
その「改善」「改良」を望んでいる層が
 ① 常にアンテナを張っていて
 ② 「改善」「改良」を伝え聞く手段がある
という前提条件が必要だと思う。

塾に通わせようかと思っている子どもの親ならば
おそらく①はクリアされるだろうから,
ポイントは②がクリアできるかどうかだろう。
そのライバル塾に通っている友達が身近にいなければ
塾の中身はわからないだろうから,
チラシやブログで積極的にアピールするのは自然な流れだろう。
そうすることなく,地道に改善・改良していれば
それに気づいてもらえるから大丈夫というのは
「客層はみな自分のサービスや商品に興味を持っているに違いない」
というある種の奢りとも言えなくはない。

実際に,ライバル塾の場合は
塾名で検索→ブログ発見→改善ポイントに共感→入塾問い合わせ
という流れが想定されるけど,
前職の塾の場合は,
塾生およびその保護者の口コミや宣伝を聞く機会がなければ
塾のWebやブログを見ても
どんな工夫がなされているかわからないという状況である。

実際,前職の塾で働いていたときにも
細々とした改善・改良はやっていたけど
前述の論を展開していた塾長こそが
気づかなかったり,気づいてもかなり経ってから
なんてことも良くあったしね……。

◇結局

みんながみんな積極的に情報収集しているわけではないのだから
ふらっと見に来た人を取り込むためには
「ここを変えたんですよ」「ここが良くなったんですよ」
とアピールしていけばよいと思う。
学習塾の数が増えすぎて
コンビニ感覚で選ぶようになったこの時代,
いかに一見さんを取り込むかがキーになりつつあるのではないだろうか。

◇蛇足

ただ,気をつけなければならない点が一つ。
積極的なアピールをするということは,
結果的に客側の要求のハードルが高くなりがちという点。
提供する側の「こんなに良くなりました」と
客側の「これくらい良くなったに違いない」が
一致あるいは提供側が上回っていないと
客側に「がっかり感」を与えてしまうことになる。


今日は参院選ですが,
各党の公約やマニフェスト(すでに死語ですか?)も
今回の件と似たような構図かも。
「高速道路無料化します」「ガソリン税撤廃します」
などとアピールした結果がアレだった民主党
私たち国民に与えた「がっかり感」と言ったらねぇ( ̄∇ ̄)